タクシー会社が「花粉症通院休暇」導入へ(医療介護CBニュース)

 本格的な花粉症シーズンを間近に控え、タクシー会社の「ハロー・トーキョー」(本店=東京都港区)は、「花粉症通院休暇」を今年2月から導入する。花粉症などのアレルギー疾患に対して薬を服用したことによる「インペアード・パフォーマンス(気付きにくい能力ダウン)」を避けるため、医療機関を初回受診する5時間を有給休暇として取得できる。

 ハロー・トーキョーはドライバーの乗務時間を月に11回、1回につき20時間と定めている。同社は花粉症やその疑いのあるドライバーに対し、2月1日-4月30日に医療機関を受診するため、乗務0.25回分に当たる5時間の「花粉症通院休暇」を取得することを認めた。同休暇を取得できるのは年に1回。

 「インペアード・パフォーマンス」は、花粉症などの症状で処方される抗ヒスタミン薬を服用したことにより、眠気がなくても知らず知らずのうちに集中力や判断力、作業能率が低下する状態。これを起こしにくい抗ヒスタミン薬もあり、医師や薬剤師に相談することが大事だという。
 同社の今里肇統括部長は、「(インペアード・パフォーマンスの)リスクを認識しながらも、忙しいと通院する機会を逸してしまうことがあるという社内の意見を反映し、花粉症通院休暇を設定するに至った」としている。

 同社は、医療関係者や企業などで構成する「インペアード・パフォーマンス ゼロプロジェクト」(代表=谷内一彦・東北大大学院医学系研究科教授)に賛同企業として参画しており、「啓発カード」をタクシー車内に置くなどして、乗客に対しても啓発していくという。


【関連記事】
卵アレルギーなどの小児科向け迅速検査薬を発売
来春のスギとヒノキの花粉飛散、例年より少ない傾向
花粉症改善に「舌下減感作療法」
帯状疱疹患者が10年で23%増加
花粉予測、静岡県の花芽状況に注目−東京都

遺棄容疑で男を逮捕=井戸の元社長遺体事件−鹿児島県警など(時事通信)
人口当たり医師数に16.4倍の地域差―日医総研(医療介護CBニュース)
<普天間移設>総辞職覚悟で選定を 民主・海江田氏(毎日新聞)
政府が自民にガス田写真提供を拒否 政府内で責任なすり合い(産経新聞)
<普天間移設>検討委、3月末に候補地決定(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。